新年のご挨拶、並びに中津市医師会学術講演会のご報告
新年あけましておめでとうございます。
皆様にご支援を頂き、今年で開院10周年の節目の年を迎えます。
心から厚く御礼申し上げます。
本年も地域の皆様のお役に立てるよう、精進していく所存でございますので、
今後ともご指導宜しくお願い申し上げます。
2017年1月12日、私が担当しております中津市医師会学術講演会に
大分大学医学部整形外科教授ならびに大分大学医学部付属病院院長でおられる
津村弘先生をお招きし、「ロコモティブシンドロームについて」ご講演頂きました。
ロコモは、骨・関節・筋肉といった体を動かす仕組み(運動器)に障害が起こり、
立つ、走る、座るなどの移動能力が低下した状態をいいます。
ロコモが進行すると寝たきりや介護のリスクが高くなり、健康的に長生きすることが
難しくなる恐れがあります。
ロコモの原因としては、加齢に伴う筋力の低下、変形性関節症、骨粗鬆症、脊柱管狭窄症
といった運動器の疾患が考えられています。
現在、大分県の高齢化率(65歳以上の人口割合)は29.6%ですが、(第1位 秋田県 36.7%)
2040年には36.7%になると推測されています。
健康寿命(人が心身ともに健康で自立して活動し生活できる期間)におきましては、
大分県の男性は71.6%(全国16位)女性は75.0%(全国10位)ですが、男女ともに
平均寿命との差が10年前後あります。
日本整形外科学会は2020年までにロコモ認知度を80%以上にすることを目標に掲げています。
残念ながら大分県のロコモ認知度は半分程度です。
是非ともロコモを知り、運動習慣をつけて、ロコモ予防をして頂きたいと思います。
しかしながら、明確な運動器疾患を有する方は医療の介入が必須です。
思わぬ病気が隠れていることもあります。
自己判断なさらずに、早めに整形外科を受診することをお勧めします。
皆様が、より長く健康なカラダで人生を楽しむことが出来る事を切に願います
院長 南 達也
掲載日: 2017年01月16日(月)
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